クラウドのストレージ、共有ドライブ、業務アプリなどの公開範囲・アクセス権の設定を誤ると、社内だけで見るはずの顧客リストや資料が、URLを知っている人や、インターネット上の誰でも見られる状態になります。攻撃者は、こうした公開状態のデータを自動で探しています。
典型的な設定ミス
- クラウドストレージのフォルダを「公開」にしたまま顧客データを置く(解説)
- ファイルの共有リンクを「リンクを知っている全員」にして、そのURLが外部に出回る
- 業務アプリのアンケート回答や問い合わせ一覧を、ゲストでも見られる設定にする
- テスト用に作ったデータベースを、認証なしでインターネットに公開したまま忘れる
- 担当者の異動・退職後も、外部の協力者に共有したままになっている
防ぐための点検
- 共有設定の初期値を「組織内のみ」にする
- 「リンクを知っている全員」の共有を定期的に一覧で確認する
- クラウドの設定を自動でチェックする機能を使う(クラウドのチェックリスト)
- クラウド事業者と利用者の責任の分担を理解する(責任共有モデル)
法律上の注意:アクセス制御をかけずに公開してしまった情報を見られた場合、相手を不正アクセス禁止法で問うのが難しいことがあります。「見られたら困るものに鍵をかける」ことが前提です。