Q.040攻撃の手口

攻撃者が「正規のツール」を悪用するとはどういうことですか?

公開日  運営:サイバー攻撃・情報漏洩の疑問100運営事務局

侵入した攻撃者が、OSに最初から入っている管理用の機能や、正規のリモート操作ソフトを使って活動する手口です。英語でLiving off the Land(LotL:その土地にあるもので暮らす)と呼ばれます。使われるのは正規のソフトなので、「悪いファイルを見つける」タイプのウイルス対策ソフトでは見つけにくいのが特徴です。

ファイルではなく「ふるまい」で見つけるファイルで見つける悪いファイルを検知正規ツールは対象外→すり抜けられるふるまいで見つける誰が・いつ・何を普段と違う動き→EDR・ログで検知
ファイルではなく「ふるまい」で見つける

なぜ攻撃者は正規ツールを使うのか

  • 新しいファイルを持ち込まないので、検知されにくい
  • 管理者の通常業務と区別がつきにくい
  • どの会社のパソコンにも入っているので、準備がいらない

守る側の考え方

「悪いソフトかどうか」ではなく、「この人が、この時間に、この操作をするのはおかしくないか」というふるまいで見つける必要があります。

  • EDRで、端末上のコマンドの実行や通信の流れを記録・分析する(解説)
  • ログの記録と監視:管理機能の実行ログ、ログインの記録を集めて、普段と違う動きを探す(解説)
  • 権限を絞る:一般の利用者には管理機能を使わせない、使っていないリモート操作ソフトは削除する(最小権限)

エンジニア向けの補足:PowerShellのスクリプトブロックログ、プロセス生成の記録(コマンドライン引数を含む)を有効にしておくと、事後の調査でも役立ちます。ただしログは保存期間と容量の設計が必要です。

出典:JPCERT/CC

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