サイバー攻撃の歴史は、①いたずら・技術の誇示の時代から、②大量感染のワームの時代、③金銭目的の組織犯罪の時代、④国家が関与する攻撃と、ランサムウェアのビジネス化の時代へと移り変わってきました。攻撃の目的が変わったことで、手口も被害の大きさも変わっています。
主な出来事
| 年代 | 出来事の例 | 特徴 |
|---|---|---|
| 1980年代 | 初期のパソコンウイルス、1988年のモリス・ワーム | 研究・いたずら・技術の誇示。ネットワークを通じた感染の危険が知られる |
| 2000年前後 | メールで広がる大量感染のワーム(「ILOVEYOU」など) | メールの添付ファイルによる世界的な流行 |
| 2000年代後半〜 | ネットバンキングを狙う不正送金のマルウェア、標的型メール | 金銭目的・情報窃取目的の攻撃が本格化 |
| 2010年代 | 重要インフラを狙う攻撃、2017年のランサムウェア「WannaCry」の世界的な流行 | 国家の関与が疑われる攻撃、ランサムウェアの大規模化 |
| 2020年代 | 二重恐喝型のランサムウェア、サプライチェーン攻撃、AIの悪用 | 攻撃のビジネス化・分業化(解説) |
歴史から見えること
攻撃は「お金になる」ところに集まります。ネットバンキングが普及すれば不正送金、企業がデータに依存すればランサムウェア。新しい技術が広がるとき、それを悪用する攻撃も同時に生まれる、というのが歴史の教訓です(AIとこれからの脅威)。